永遠のヨギーを観て。
ヨガナンダ、という「あるヨギー」の人生を、様々な人の証言と記録からまとめたドキュメント映画です。
ジョージ・ハリスンやスティーブ・ジョブズに影響を与えた人だそうです。
(これがこの映画の最大のキャッチだと思います)
いろいろと文脈とぶっ飛ばして、思ったことを書くと、
このヨガナンダという人は、人の心のことを深く深く知ろうとした人であり、
人の心を深く深く理解していた人なんだろう。
だから、俗っぽく言うと、人の心をつかむスピーチがうまかったのでしょう。
だからヨガという東洋の精神世界の話を、アメリカでは「科学」に置き換えた。
それは、その方が、いや、そうしないとアメリカ人の心に響かないことを理解していたから。
「脳」や「神経」と「スピリチュアル」をつなげたことが、当時の人たちにとってよほどセンセーショナルだったんでしょう。
ということは分かったのだけど、肝心のヨガナンダの凄さ、素晴らしさが、イマイチ感じられなかった。
なぜだろう?
ヨガナンダのことを証言している人たちは、みな誠実だった。
しかし、それは彼ら自身にとっての素晴らしさであり、ヨガナンダ自身の素晴らしさとは、すこし違っていたのかもしれない。
良くも悪くも、ヨガナンダの言葉や行動は、センセーショナルでありキャッチーであったため、
深層のところまでの理解は難しかったのかもしれない。
いや、それは証言者たちではなく、この映画をまとめた監督の理解が浅かった…のかも。